Canon EOS R5 Mark II——その名を聞けば、多くの写真家が45MPと8K RAWのスペックに注目するだろうが、実際に1年以上使い込んだユーザーは、積層型CMOSセンサーによる30fps連写や視線入力の進化を評価する一方、ベースISOのダイナミックレンジが前モデルR5からわずかに低下した点も指摘している。本記事では、R5からの買い替えを検討する方に向けて、スペック・実写・耐久性の観点から総合的に判断する材料を提供する。

有効画素数: 約45MP ·
最高連写速度: 30コマ/秒(電子シャッター) ·
動画記録: 8K 60p RAW ·
発売日: 2024年9月 ·
価格(ボディのみ): 約59万円前後

クイックスナップショット

1確認された事実
  • 有効画素数約45MP、積層型CMOSセンサー搭載 (Asobinet(DPReview引用))
  • 最高30fps(電子シャッター)の連写と0.5秒プリキャプチャ対応 (Asobinet)
  • 8K 60p RAW動画記録、4K 120p対応 (Asobinet)
2不明な点
3タイムラインの兆候
  • 2024年7月:正式発表 (Asobinet) (スーログ)
  • 2024年9月:発売開始、DPReviewレビュー公開 (Asobinet) (スーログ)
  • 2025年3月:ファームウェアv1.3.0準備中 (スーログ)
4今後の展望

以下は基本スペックの一覧だ。

主要スペック一覧
有効画素数 約45MP
センサー 積層型CMOS
画像エンジン DIGIC X
ISO感度 100-51200(拡張50-102400)
連写速度 最大30fps(電子)/ 12fps(メカ)
動画記録 8K 60p RAW / 4K 120p
重量 約746g(ボディのみ)
価格(税別) 約59万円

Canon EOS R5 Mark IIは良いカメラですか?

全体の評価

  • DPReviewはR5 Mark IIを「Nikon Z8と並ぶ最も幅広い撮影が可能なカメラ」と高評価 (Asobinet(DPReview引用))
  • 長期ユーザーは1年6ヶ月の使用で「最も使用頻度の高いカメラ」と報告 (スーログ)
  • オールラウンドすぎて全てを網羅したレビューが難しい点も指摘 (Asobinet)

良い点と悪い点

良い点

  • 45MPで高画質、大判プリントに最適 (スーログ)
  • 30fps連写とプリキャプチャで決定的瞬間を逃さない (Asobinet)
  • 8K 60p RAW動画でプロレベルの映像制作が可能 (Asobinet)
  • AF性能が向上、視線入力も搭載 (YouTube(ゆたけも))

悪い点

  • バッテリーライフは約540枚で、R6 Mark III比で約15%短い (スーログ)
  • ベースISOのダイナミックレンジがR5からわずかに減少 (Asobinet(DPReview引用))
  • 視線入力が一部ユーザーでうまく動作しない (Asobinet)
  • 価格が約59万円と高額 (スーログ)

プロの評価

DPReviewの総合評価は高いが、The Phoblographerは「R5とほぼ同じで、エルゴノミクスが悪化した」と指摘 (Asobinet)。プロの間でも評価が分かれる理由は、スペックの向上がすべてのユーザーに等しく恩恵をもたらすわけではないからだ。

要点: R5 Mark IIはオールラウンドで高性能だが、バッテリーとダイナミックレンジのトレードオフを受け入れられる買い手向け。R5からの買い替えは「動体撮影の向上」と「動画の強化」が必要な場合に限定すべき。

Canon R5とR5 IIの違いは何ですか?

4つの主要項目にわたる比較表を見れば、どの部分で世代が飛躍したかが一目でわかる。

項目 EOS R5 EOS R5 Mark II
センサー 通常CMOS 積層型CMOS (Asobinet)
連写速度(電子シャッター) 20fps 30fps (Asobinet)
動画(RAW) 8K 30p 8K 60p (Asobinet)
AF性能 デュアルピクセルCMOS AF II 視線入力+新DIGIC X (YouTube(ゆたけも))
価格(発売時) 約50万円 約59万円 (スーログ)

積層型センサーによる読み出し速度の向上が、連写速度と8Kフレームレートの伸びに直結している。一方で価格差は約9万円、バッテリー容量はほぼ同一で、R5より15%短い撮影可能枚数はトレードオフとして頭に入れておきたい。

Canon R5はプロ向けですか?

プロが必要とする機能

  • 防塵防滴ボディ、デュアルスロット、高解像度45MPはプロの現場で必須の装備 (Asobinet)
  • 8K動画記録もプロ向けの要求に応える (Asobinet)

R5シリーズの位置づけ

Canonのラインアップでは、EOS R3が最速機、R5シリーズが高解像度と動画のハイブリッド機。R5 Mark IIは特に野生動物やスポーツなど動体撮影での強みを増した (スーログ)。

R5 IIのプロフェッショナル向け機能

  • 積層型センサーでローリングシャッター歪みを大幅低減 (Asobinet)
  • プリキャプチャ0.5秒でシャッターチャンスを確実に (Asobinet)
  • CFexpress Type Bカードにより大容量RAWデータの高速書き込み (スーログ)
注意点

プロが重視する信頼性の面では、シャッター耐久回数が非公表であること、視線入力の精度に個体差があることが気になる。メーカー保証は1年、延長で最大4年までカバーできる (note.com(レビュー))。

プロ向けの改善点と引き換えに信頼性の面で注意が必要だ。

Canon R5 Mark IIはいつ発売されましたか?

発売日

2024年7月に正式発表され、同年9月に発売開始 (Asobinet)。

発表からの経緯

  • 2024年9月:DPReviewが詳細レビューを公開、積層型センサーによるAF向上を絶賛 (Asobinet)
  • 2024年10月:The Phoblographerがレビューを公開、エルゴノミクスを批判 (Asobinet)

ファームウェア更新履歴

  • 2025年3月時点でv1.3.0が準備中、視線入力の改善が期待される (スーログ)
要点: 発売から約半年で最初の大型ファームウェア更新が近い。機能面ではまだ発展途上と言える。

Canon R5 Mark IIの寿命はどのくらいですか?

シャッター寿命

公表値はないが、EOS Rシリーズのシャッターは20万回設計という報告があり、月1000回撮影で約16年相当 (shin5noblog)。交換費用は2~4万円程度 (note.com(レビュー))。

バッテリー寿命

撮影可能枚数は約540枚。R6 MarkIIIの620枚と比べるとやや短いが、USB-C給電に対応しており外部バッテリーで延長可能 (スーログ)。

長期使用の注意点

  • センサー清掃を定期的に行うことでゴミ付着を抑制 (shin5noblog)
  • ファームウェアの更新を継続することで機能改善とバグ修正が受けられる (スーログ)
  • RAWファイル1枚約50MB、大量撮影時はストレージ管理が重要 (スーログ)
編集者注

R5 Mark IIの寿命は物理的なシャッターだけでなく、ファームウェアサポートが鍵を握る。CanonはR5に対して約4年間のファームウェア更新を提供しており、同様のサポート期間が期待できる。

ファームウェアサポートが寿命の鍵を握る点は見逃せない。

すべての写真家が持つべきトップ3のレンズは何ですか?

R5 Mark IIの45MPセンサーを活かすなら、ここに挙げる3本は外せない。

レンズ 焦点距離 用途
RF 24-70mm F2.8 L IS USM 24-70mm 標準ズーム、日常からポートレートまで (Asobinet)
RF 70-200mm F2.8 L IS USM 70-200mm 望遠ズーム、スポーツや野生動物に (スーログ)
RF 50mm F1.2 L USM 50mm 単焦点、ボケ表現と高解像度を両立 (Asobinet)

これらLレンズはR5 Mark IIのAF性能とDIGIC Xエンジンを最大限に引き出す。特にRF 24-70mm F2.8は1本で多くの現場をカバーできる万能レンズだ。

要点: 予算が限られているなら、まずはRF 24-70mm F2.8を購入し、後から望遠か単焦点を追加するのが現実的な順序。45MPの解像力を活かすにはF2.8通しのLレンズが必須。

タイムライン:EOS R5 Mark IIの歩み

  • :Canon EOS R5 Mark II 正式発表 (Asobinet)
  • :発売開始、DPReviewレビュー公開 (Asobinet)
  • :The Phoblographerレビュー公開 (Asobinet)
  • :ファームウェアv1.3.0準備中 (スーログ)

発売から半年で市場の評価は固まりつつあるが、ファームウェア更新による視線入力の改善が今後の評判を左右するだろう。

確認された事実と不明な点

確認された事実

  • 45MP有効画素数、積層型CMOSセンサー搭載
  • 30fps連写(電子シャッター)、プリキャプチャ対応
  • 8K 60p RAW動画記録
  • 2024年7月発表、同年9月発売

不明な点

  • 実際のシャッター寿命(公表なし)
  • 長期使用(1年超)の信頼性データ不足
  • 今後のファームウェア更新の具体的な内容
  • 熱管理の改善具合(R5でのオーバーヒート問題の継承度)
  • バッテリーライフ約540枚 (CIPA) の実使用でのばらつき

特に熱管理はR5の大きな課題だったため、R5 Mark IIで実際にどの程度改善されたかは長期レビューを待つ必要がある。

専門家の声

「R5 Mark IIは積層型センサーによりAFが大幅に向上した」
— DPReview

「R5 IIはR5とほぼ同じで、エルゴノミクスが悪化した」
— The Phoblographer

両者の評価は対照的だが、実際の買い手は自分の撮影スタイルにどちらの評価が近いかを優先すべきだろう。DPReviewはスペック重視の機材評価、Phoblographerは実使用のフィーリングを重視している。

R5 Mark IIの選択は、極めて具体的な判断基準に絞られる。野生動物やスポーツ撮影で30fpsの連写速度とプリキャプチャを活かせるユーザーにとっては、R5からの買い替えは有意義だ。しかし、スタジオ撮影や三脚中心の風景写真家にとっては、ダイナミックレンジの微減とバッテリーの短さがデメリットになる。日本の写真家にとって、59万円の投資は軽くない。買い替えの判断は、あなたの撮影スタイルが「動体・動画」に軸足を置いているかどうかで決まる。軸足が定まっていないなら、まずはR5を継続使用し、その不満点を明確にしてから判断することを勧める。

よくある質問

R5 Mark IIは動画撮影に適しているか?

8K 60p RAW、4K 120p、C-Log 3対応と十分すぎるスペック。ただし長期の熱管理は完全には検証されていない。

R5 Mark IIとR5 Cの違いは?

R5 Cはシネマラインのカメラで、アクティブ冷却ファン内蔵。R5 Mark IIは静止画とのハイブリッド機。動画専用ならR5 C、静止画との併用ならR5 Mark IIが適している。

R5 Mark IIのバッテリーはどのくらい持つか?

CIPA基準で約540枚。実撮影ではもう少し伸びるが、予備バッテリーはほぼ必須。

R5 Mark IIにCFexpressカードは必要か?

8K RAW撮影や高速連写を活用するならCFexpress Type Bが推奨。SDカードでも記録は可能だが、バッファクリアが遅くなる。

R5 Mark IIはスポーツ撮影に向いているか?

向いている。30fps連写、積層型センサーによるローリングシャッター歪みの低減、視線入力AFがスポーツ撮影に有効。

R5 Mark IIのWi-Fi機能は?

5GHz/2.4GHz対応のWi-FiとBluetoothを内蔵。スマホへの転送やリモート撮影が可能。

R5 Mark IIのグリップ感はどうか?

R5とほぼ同じ形状で、深く握れるグリップは好評。ただしThe PhoblographerはR5より悪化したと指摘しており、実際に手に取って確認するのが無難。